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『あたたかい恋』 クリスティーナ・ドット |
家族の愛に包まれた何不自由ない生活が突然くずれ去ったのは、ホープが16歳のときだった。事故で両親を失い、きょうだいはばらばらに引き離された。その7年後、彼女は電話代行秘書をしながら、弟や妹たちとの再会を夢見ていた。そんなホープには近頃、気になる男性がいる。クライアントである若きCEOの代理で電話をかけてくる執事のグリズワルドだ。ある日、彼が風邪を引いたと聞いて、心配になった彼女はスープを差し入れることにする。しかし、訪れた先は予想外の大邸宅。しかも扉を開けた執事らしき人物は、若くハンサムな男性。彼こそ、この豪邸の持ち主で、ホープのクライアントのザックだったのだが、彼女の親切心を前に本当のことを言い出せず、電話と同じように執事と偽ったまま接し始める。心がぬくもりに包まれる癒しのラブストーリー。
ヒロインのホープは純真で素直、電話代行で知り合ったクライアントに惜しみない愛情を与えます。 一方ヒーローのザックは成功してはいるものの人間不信の冷酷な男性。親友のジェイソンに「1週間、誰かを破滅させずにはいられない」と言われ、そんなことはない!とカケを始める始末。
ザックはホープの暖かい愛情を心地よく思いながら、本当の姿を知らせないまま処女だと分かっているホープをモノにしようとします。後で本当の自分のことを話そうと思いながら、それも相手が冷静に受け止めるだろう、なんて自己中心的な考え。まるでゲームのように考えてます。
それでも、そんなヒーローをあんまり憎めなかったのは、ホープに出会うことで、自分の他人への接し方を見直すきっかけになったり、自分の口から飛び出す言葉が父親とそっくりで驚いていたり・・・。 何気に素直なところのあるザックなのです(笑)。 秘書をその場の気分で辞めさせてしまった後、そのことをホープに愚痴って反対にホープにたしなめられたりするやり取りはホープの暖かい心とザックの意外な素直さが垣間見えて楽しかったです。 ちょっとした会話や心情で、ザックの傲慢さと素直さが伝わってくる辺りはさすがだなぁ〜と思います。
全編、ホープの暖かい心が伝わってきて楽しく読めました。 ホープの過去の謎も無理やりな結末に飛びつかず、でもそれとなく秘密を感じさせます。
ただ惜しむらくは、ホープがザックの本当の姿を知った後の展開・・・おおむね好きな展開なんだけど、お母さんやおばさんが出てくる前に、ザックもっと頑張れよぉ〜と思ったこと(笑)。 ちょっとソレはへたれなんじゃぁ・・・?^^;
テーマ:ロマンス - ジャンル:本・雑誌
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